函館と映画

函館は映画監督らが「街全体がオープンセットだ」と称されるように、映画にも似合うスポットをたくさん有しています。
戦前から現在まで、函館や道南でロケを行った映画は75本以上となっています。
その中から私は現在、50本以上を観ました。
(DVDやビデオをレンタルしたり、函館中央図書館でも視聴できます)

その中で、「これは函館の美しい風景や街全体のイメージアップにつながる」と思える、オススメ映画をあくまでも私の主観ですが15本選びました。
この15本はいつまでも函館と共に残ることでしょう。
ぜひご覧下さい!!(社長:岩塚晃一)

充実の函館と映画ロケ地巡り

【オススメ映画15本】

  1. ギターを持った渡り鳥 1959年作品
    小林旭、浅丘ルリ子主演。渡り鳥シリーズの第一作目。旧公会堂や二階からの眺め、七財橋、50年前の倉庫群、函館山山頂からの函館港、舗装されていない護国神社坂、巨大な青函連絡船など、昭和30年代の函館の街並みが見られる貴重品です。
  2. 夕陽の丘 1964年作品
    こちらは石原裕次郎、浅丘ルリ子主演。やはり昭和30年代の函館を存分に見られます。特出すべきは、赤い屋根の元町教会!これは昔の観光ポスターにもありますが、やはり素敵です。その他、当時の函館駅や空港、棒二デパート(各階の店内や屋上の遊園地!そこからの市内の眺めも見られます)も観ることができる、こちらも歴史的価値のある作品です。
  3. 新・喜びも悲しみも幾歳月 1986年作品
    原作・脚本・監督は木下恵介。加藤剛、大原麗子、植木等ら出演。転勤の多い灯台仕事の一家を追いながら、日本各地を紹介するロケ映画。ストーリーは、平凡な日常にある家族の幸福を描く、良質ドラマです。函館も短いですが登場し、元町の教会など魅力ある、異国情緒な港町として描かれます。「俺ら岬の灯台守は・・・」で始まる同名の歌が有名なんですね。
  4. キッチン 1989年作品
    森田芳光監督の記念すべき函館ロケ第一作。主演女優は27000人の中からオーディションで選ばれた川原亜矢子、十八歳。現在の大女優、有名モデルの映画デビュー作です。この映画で描く函館は、「架空の街」としての設定ですが、夜、緑と青にライトアップされた街並みや市電、元町公園など、なんともロマンティックで素敵です。撮影が大変だったそうですね。
  5. いつかギラギラする日 1992年作品
    アクション映画の巨匠、深作欣二監督作品、萩原健一主演。『仁義なき戦い』や『バトル・ロワイアル』の深作監督らしい血生臭い映画ですが、しかし後にも先にも、これほどベイエリアで大暴れするカーアクションは、二度と撮ることは不可能でしょう!ハリウッド映画並みの迫力で、この作品は、個人的に落とせません。ある意味、イカール星人が函館で暴れまくる原点が、ここにあります。
  6. キリコの風景 1997年作品
    杉本啓太、小林聡美主演、森田芳光脚本。日常をちょっと不思議な角度から描き、音楽も異様な雰囲気を盛り上げる異色作です。私は、この映画全体の独特な雰囲気が気に入り、やはり落とせない作品です。スナックのママを演じる小林ですが、懐かしい「りき車」も登場します。青年会議所メンバーも登場してたりします。また、当別のトラピスト修道院も素敵に描かれています。
  7. パコダテ人 2001年作品
    NHK大河ドラマ『篤姫』で大ブレイクした、宮崎あおいが十六歳の時の主演映画。これこそ函館のPR映画です!ある日、尻尾が生えてしまった彼女は、はじめは落ち込んでいましたが、家族に励まされ、それをテレビで「パコダテ人」として公表したところ、函館が世界中から注目され、観光客が押し寄せてくるというストーリー。函館中が「函」の右上に○を付けて「パコダテ」、観光客は皆、尻尾ファッションで大はしゃぎ。函館の街で展開するエンターティンメントは最高に楽しいです!後半は『E・T』的ストーリーで感動的。全編、かわいらしい秀作です。
  8. 星に願いを。 2003年作品
    吉沢悠と、感動ものではピカイチの竹内結子主演作品。旧ロシア領事館、遺愛中高校、カフェテリア・モーリエ、緑の島、市電車庫(駒場町)、巴大橋などが舞台となり、感動の物語が展開します。素晴らしい作品です。吉沢扮する「天見笙吾」のハーモニカの音色が、いつまでも余韻として残ります。
  9. 海猫 2004年作品
    森田芳光監督、出演は伊東美咲、佐藤浩市、仲村トオルという豪華陣。南茅部の風景は奇麗ですが、人間関係はドロドロです。伊東と仲村が訪れる、元町のハリストス正教会のシーンが美しい、絶品です。
  10. Little DJ〜小さな恋の物語 2007年作品
    天才子役、神木隆之介と福田麻由子主演。切なくて、いい映画です。音楽も素晴らしく、耳に残ります。南茅部病院、八幡坂が登場し、函館山麓ではCGで再現された1970年代のロープウェィが登場し、必見です。函館山砲台跡が、主人公二人の雨宿り場所になります。
  11. 犬と私の10の約束 2008年作品
    田中麗奈、豊川悦司、高島礼子ら出演。作者不詳の英文の短編詩「犬の十戒」。インターネットで発表されると、犬を飼う多くの人の共感を呼び、世界中に広まったといいます。この詩から本作が誕生しました。主人公のソックスが晩年を迎えるラストは、言葉になりません。
  12. 引き出しの中のラブレター 2009年作品
    常盤貴子、仲代達也、八千草薫ら出演。人の気持ちに染み入る、癒しと温かさの映画です。見終わって温かな気持ちにもなります。大都会東京と、地方の町函館とを交互に描き、函館は人情豊かで、都会の慌ただしさが無い、「癒しの町」のイメージで、東京と対照的に描かれます。「Little DJ」と共通するテーマ、「ラジオを通じた人間ドラマ」です。
  13. わたし出すわ 2009年作品
    森田芳光監督の力作、小雪主演。本作の根幹に流れるテーマは、非常に深刻です。「お金が人間を、いかに狂わすか」。人はお金によって、人間性も損なわれたり、人生の方向も曲げられたり、命そのものも深刻な影響を受ける様子が描かれます。日常を描きながら、お金の恐ろしさというテーマが、根底にあります。幸か不幸か、その舞台として函館が選ばれました。函館山からの夜景が登場する以外は、どの地方の町にもある風景がほとんどで、異国情緒な街並みは登場しません。(おそらく魅力的な街並みは主題から逸れるので、そうしたと思います。)話の展開や会話が、相当、深く練られたようで深みがあり、DVDが出たら何回も観たい作品です。
  14. つむじ風食堂の夜 2009年作品
    函館の西部地区のレトロな建物を外から、中から幾つも登場させて描き、うれしくなります!なんともオシャレで絵画のような映画であり、食堂に登場するクロケット定食のように、温かさが伝わる映画です。主演の八嶋智人と月船さららのユニークな演技も随所で笑えます。演出もやはりユニークでオシャレでかわいいですね。この映画も函館の宝となる、素晴らしい作品です。
  15. ACACIA(2010年公開作品)
    辻仁成監督、アントニオ猪木さん映画初主演。
    猪木さんや石田えりさんが、人生の深みを知る、初老の役で登場し、老人団地の老人たちの表情にも味わいがあります。
    さらに北村一輝さんの腹話術。これは深い味わいがあり、絶品です!
    ロケ地函館の町のさびれた情景が、とてもよく似合っています。
    また、薄暗い路面電車の中からのショットも、外界の町の味わい深い風景がよく見えて、良かったです。
    BGMやラストの持田香織さんのテーマ曲も良いですね。

※それぞれの感想や、函館観光との関連については、こちら(PDF)をお読み下さい。

当社のタクシーが登場する映画もございますので、下記にご紹介いたします。

風の歌が聴きたい

1998年作品
大林宣彦監督。聴覚障害のハンディキャップを抱えながらも、過酷なレース・トライアスロンに挑戦、前向きに人生を切り開く夫婦を描いた感動作。妻(中江友里さん)が出産のため、実家の函館の病院に入院しているところに、夫(天宮良さん)が飛行機で函館に来る場面。空港から病院までの移動に函館タクシーが登場します。

キリコの風景

1998年作品
森田芳光脚本。不思議な力を持つ男が別れた妻を探して、函館の街を歩く様子を描いた一風変わったラヴ・ストーリー。函館タクシーも撮影協力で随所に登場します。

オー・ド・ヴィ

2001年作品
この世で最高に芳醇な蒸留酒“オー・ド・ヴィ”とは…。函館を舞台にした男と女のロマンティック・ミステリー。函館港イルミナシオン映画祭の第5回シナリオ大賞グランプリ受賞作品の映画化です。函館タクシーはロケーション協力で、夜の西部地区、主演の岸谷五郎さんと鰐淵晴子さんを乗せるシーンで登場します。

Little DJ〜小さな恋の物語

2007年作品
少年少女の成長と初恋を70年代の名曲で彩る、ノスタルジックな日本版“小さな恋のメロディ”&“世界の中心で愛を叫ぶ”。函館タクシーはロケーション協力で、広末涼子さんを乗せて坂道を登ってくるシーンで登場します。

犬と私の10の約束

2008年作品
作者不詳の英文の短編詩「犬の10戒」。インターネットで発表されると、犬を飼う多くの人の共感を呼び、世界中に広まりました。この詩から、少女と犬のかけがえのない10年間を描いた映画が誕生しました。函館タクシーは駅前などでちょこっと登場します。
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